「それってあなたの感想ですよね?」が小学生に流行…ひろゆき初の 児童書 を有害図書と叩くインテリの理屈 – ライブドアニュース read full article at worldnews365.me

実業家のひろゆきさんが上梓した新刊『よのなかの攻略法 学校編』(小学館)を巡りネット上で炎上騒ぎになった。子どもの悩みに答える学習漫画形式で、自身初の児童書。文筆家の御田寺圭さんは「書いている内容は、児童書というより大人社会の裏ルールをそれとなく教える“攻略本”と言える。それを、『“それってあなたの感想ですよね? と大人に向かって言え”と子どもを扇動している』と連想する人々が勝手に腹を立てている構図です」という――。

■「ひろゆき児童書デビュー」の衝撃

12月7日、インターネットは騒然となっていた。大きな事件や事故があったからではない。実業家のひろゆき氏が自身初となる児童書を刊行したからである。題して『よのなかの攻略法 学校編』(小学館)である。

西村博之『よのなかの攻略法 学校編』(小学館)

ひろゆき氏はいま小学生を中心に「物知りなお兄さん」的なポジションとして親しまれており、氏の「論破王」としてのイメージを決定づけた代名詞「それってあなたの感想ですよね?」は、2022年現在における小学生の流行語ナンバーワンとなっている(※)。さながら子どもたちのニューヒーローとなっているひろゆき氏が、子ども向け書籍に進出することはなんら不自然なことではなかっただろう。

※出典=「『それってあなたの感想ですよね』小学生の流行語1位に ひろゆき本人もコメント」(ITmedia、2022年12月2日)

……しかしながら、ひろゆき氏の児童書デビューを告知した編集者のツイートは大炎上した。この報せをうけた(ひろゆき氏のことをよく思っていないであろう)ツイッターユーザーからは非難囂々で、「反知性主義に本を出させるな」「モラルハザードだ」「有害図書」――など、まさに言いたい放題である。

■「ふつう」のことが書かれている

「ひろゆきアレルギー」に罹患(りかん)した中高年層が多いツイッターユーザーの声は話半分で聞き流しつつ、私はさっそく『よのなかの攻略法 学校編』を購読してみることにした。

熱心な「ひろゆき嫌い」の人からは、とんでもなく悪辣(あくらつ)で冷笑的なことが書いてある有害図書に間違いないと想像したのかもしれないが、結論からいえば書かれている内容はいたって妥当というか、「なるほど、たしかにそうだろう」と素直に首肯できるというか、ごくごく常識的な内容に終始している。

写真=iStock.com/JGalione

※写真はイメージです – 写真=iStock.com/JGalione

本書は、勉強、交友関係、いじめ、恋愛そして生き方について、子どもたちから寄せられた悩みや相談に、ひろゆき氏が一問一答形式を採用しながらテンポよく(児童書らしいコミカルな漫画や挿絵をふんだんに使いながら)答えていく内容となっている。たとえば、「学校に通うこと」についての意義を説明する章では、ひろゆき氏から以下のような主旨のアドバイスが示されている。

「小学校の勉強は将来に役立つのでまんべんなくやっておいた方がいい」
「日本語以外の言語にもなるべく触れる機会を持とう」
「副教科は好きなものを見つけるためにやっておけ」
「いちばん学んでおくべきは人と仲良くなる方法」

――と、このように「ふつう」としか言いようがない現実的なアドバイスが並んでいる。これらのアドバイスを行った理由説明にこそ、ひろゆき氏ならではの「ちょっとシニカルな視点を含んだエッセンス」が盛り込まれているものの、やはりこれを脊髄反射的にバッシングするのは、おおよそ知的な営みとは言い難い。

■「ドライ」で「メタ」な教え

「まんべんなく勉強した方がいいのは、この国の学校制度はまんべんなく勉強できる人が有利になるようにつくられているから」

「なるべくいい大学に行くべきなのは、学費が大して変わらないのに周囲の人間のレベルには大きな違いがあるから」

――など、夢や希望を精神論的に語るのではなく、あくまでドライで俯瞰(ふかん)した観点から、この社会の「メタ的なルール」を子どもにもわかりやすく言語化し、自身のアドバイスに説得力を持たせている。「親も先生も、君たちの周囲の大人は世の中にこんな『裏ルール』があるのを教えてくれないよね?」という彼のニヤニヤとした笑顔が浮かんでくるようだ。

同書の総まとめとして「大人が言っていることはいつも正しいとはかぎらないから、つねに自分の意見も持って、それを判断する能力を養うのが大事ですよ」とひろゆき氏は述べている。この意見も実際そのとおりだと思うが、しかしひろゆき氏がそれを言うと「『それってあなたの感想ですよね? と大人に向かって言え』と子どもたちを扇動しているに違いない」――と連想してしまい、我慢ならない人が多いのかもしれない。

いつの時代も変わらない子どもたちの「ありがちな悩み」に対して、飄々としたスタンスでメタ的な意見を表明するひろゆき氏の社会派論客的なスタイルがマッチしていて、全体としてはよくできた本であるように感じた。

■だがあえて言うならば、これは「児童書」ではない

いずれにしても一通り読み終えたかぎり、ネットで多くの人が噴き上がるほどの内容はなにも書いていないというか、やはりインターネットの人びとは「読まずに叩く」が基本であることを思い知らされるばかりであった。

しかしながら、それでもあえて気になったことを挙げるとすれば、この「ひろゆき児童書」は、ジャンルとしては建前上は「児童書」ではあるが、しかし内容的にはどう見ても、本書のタイトルがまさにそうであるように「攻略本」であるということだ。

『小学館の図鑑NEO [新版]乗りもの』(小学館)

「児童書」といえば、たとえば学研から出ている『〜のひみつ』や小学館の『図鑑NEO』シリーズなどが有名だが、これは「世の中には“知らないこと”がたくさんあるから、それを知るよろこびを見つけていこう」という知的好奇心や探求心を伸ばすことそれ自体を目的としてつくられている。

一方でこの「ひろゆき児童書」は知的好奇心や探求心を伸ばすことそれ自体を目的として書かれているわけではない。それらを伸ばしておくことが“人生にどう役立つか”の合理的でメタ的な理由説明に終始している。つまり身も蓋もない表現をすれば「世の中には“知らないこと”がたくさんあるから、その“知らないこと”のせいで人生を台無しにされないように備えようね」と言っているのだ。

一般的な児童書も、今回世に出た「ひろゆき児童書」も、そのどちらも「謎は謎のままにしておくべきではないよ(どんどん知っていこう)」と子どもたちに伝えていることでは同じだ。しかしその目的意識が違う。前者はあくまで「知らないことを知る純粋なよろこび」を伝えるが、ひろゆき氏は「謎を謎のままにしておくとその謎のせいで人生に損やリスクが増えるよ(最悪の場合は負けるよ)」というシビアでドライな世界観を語る。

■「冒険者ではなく攻略者になってほしい」という願い

ひろゆき氏の世界観にはなんとも「夢がない」と思われるかもしれないが、しかしこれはひろゆき氏が好んではじめたことであるとは言い難い。

いまの時代を生きる子どもたちには、世の中の謎に対して目を輝かせ次々とそれらを追いかけ解き明かそうとする「冒険者」ではなく、世の中の謎によって足を掬(すく)われないよう、それを要領よくパスして成功する「攻略者」になってほしい――子どもたちにそう願ってきたのは、ほかでもない世の大人たちだからだ。

もっともコスパがよく、もっとも合理的で、もっとも優秀な生き方を知っておかなければ、ライバルとの競争に差をつけられて、結局は「負け組」になってしまう、そんな強迫的ともいえる感覚が若年層(とその親たち)にひろく内面化されているからこそ、いま小学生どころか中高生にも「ひろゆき」ブームが起こっている。

「頭のいい人はこうしている」「優秀な人はこうしている」「成功した人はこうしている」「コスパのいい生き方はこうだ」「賢い生き方はこうだ」――いわゆる“勝ち組”たちが、この人間社会をどのように「攻略」してそのポジションを獲得したのか、それこそが当世の人びとの最大の関心事だ。ひろゆき氏はそのニーズに答えられる存在だからこそ重宝されている。今回出された「児童書」も同じ延長上にある。ひろゆき氏はいうなれば「大人はこんなことを君たちに求めているんだよ」と代わりに伝えているに過ぎない。

写真=iStock.com/travelism

※写真はイメージです – 写真=iStock.com/travelism

■「冒険の手引き」ではなく「攻略本」が欲しい

ひろゆき氏のメタ的でシニカルなスタンスが、イマドキの子どもたちや若者世代に支持されていることは、一部のインテリなネット民にはいたく不評で腹立たしいことのようだ。

しかしながら、ひろゆき氏は原因というより結果だ。

ロールモデルが崩壊し、終身雇用も消え失せ、自動的に大人になるライフイベントはなくなり、だれもが本当の意味で「自己責任」でこの社会をサバイブしていかなければならない時代において、若者たちがかつての時代のように好奇心の赴くまま世の中に散在する、いわば「サブクエスト」に惹かれて横道にそれてばかりでは、ライバルに埋めがたい差をつけられてしまう。

人生のステージを着実に上昇させる「メインクエスト」がどれであるのかをすばやく見極め、それを効率的に攻略していく――そんな「合理的でコスパのよい生き方」を大人たちが求めているからこそ、「ひろゆき児童書」は世に送り出された。

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御田寺 圭(みたてら・けい)
文筆家・ラジオパーソナリティー
会社員として働くかたわら、「テラケイ」「白饅頭」名義でインターネットを中心に、家族・労働・人間関係などをはじめとする広範な社会問題についての言論活動を行う。「SYNODOS(シノドス)」などに寄稿。「be aware」での連載をまとめた初の著作『矛盾社会序説』(イースト・プレス)を2018年11月に刊行。近著に『ただしさに殺されないために』(大和書房)。「白饅頭note」はこちら。
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(文筆家・ラジオパーソナリティー 御田寺 圭)

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